ごぎょう ごうこう じゅ五行合香珠

効能：五行をバランスさせ、身心を調和させ、運勢を強化する  

対象となる人々：五行がバランスを失っている人、運勢が良くない人、身心を調和させる必要がある人

原料：

対応木行（青色）：青木香（せいもくこう）、辛夷（しんい）、蒼術（そうじゅつ）

対応火行（赤色）：檀香（たんこう）、降真香（こうちんこう）、乳香（にゅうこう）

対応土行（黄色）：沉香（じんこう）、藿香（かっこう）、甘松（かんしょう）

対応金行（白色）：龍脳香（りゅうのうこう）、白芷（はくし）、白豆寇（はくとうこう）

対応水行（黒色）：丁香（ちょうこう）、小茴香（しょうきゅうじょう）、肉豆寇（にくとうこう）

記載があるものとして、清朝の『清宫医案（きんぐういあん）』には雍正（ようせい）時代の「五行避暑香珠（ごぎょうひしょこうしゅ）」があり、様々な香薬材を用いて、一定の工芸に従って製作されたものです。また、『五方真气香（ごほうしんきこう）』には五つの分属香方（ぶんぞくこうほう）があり、それぞれ東閣蔵春（とうかくぞうしゅん）（緑）は木に属し、南極慶寿（なんきょくけいじゅ）（赤）は火に属し、西斎雅意（せいさいがい）（白）は金に属し、北園名芳（ほくえんめいほう）（黒）は水に属し、四時清味（しじせいみ）（黄）は土に属しています。これらは関連する香珠の製作に用いられ、古代人が五行と香珠の製作を結びつけた知恵を体現しています。