りゅうけんこうごうこうたま龙涎香合香珠

効能：頭脳を活性化し、記憶力を強化し、集中力を高める

 対象となる人群：頭を過度に使う人、記憶力が悪い人、集中力が必要な人

原料：龍涎香（りゅうぜんこう）、沈香（じんこう）、檀香（たんこう）、乳香（にゅうこう）、丁香（ちょうこう）、藿香（かっこう）、零陵香（れいりょうこう）、甘松（かんしょう）、白芷（はくし）、川芎（せんきゅう）、白豆蔻（はくとうこう）、龍脳（りゅうのう）、麝香（じゃこう）

唐代：合香珠の製作方法は、最初に唐代の道教関連の書籍『三洞珠囊（さんどうしょなん）』に見られます。当時、明確な龍涎香合香珠の記載があるとは限りませんでしたが、合香珠、そして龍涎香合香珠の発展の基礎を築きました。

 宋代：合香珠は道教で主に使用されていた状態から徐々に大衆の身につける装飾品へと変化しました。宮廷ではしばしばカナン木、龍涎香（りゅうぜんこう）などの高価な香料を直接使って珠を作り、民間では合香の技術を通じて高価な香りを模倣していました。

 明清：香珠の文化はさらに普及し、龍涎香合香珠は古人の「佩帷法（はいいほう、身につける香りの方法）」の典型的な代表となり、衣服を薫る、体を香らせる、気分を楽しみ、心を落ち着かせるなどの用途に使われました。明清の宮廷は香りの文化を極めて重視しており、合香珠、そして龍涎香合香珠の製作技術はより精緻になり、応用範囲もより広くなりました。