こうじんこうごうこうたま降真香合香珠

効能：空気を浄化し、邪気を払い、穢れを除き、心神を鎮める。

対象の人々：外界の影響を受けやすい人、心が落ち着かない人、環境を浄化する必要のある人

原料：沈香（じんこう）、檀香（たんこう）、乳香（にゅうこう）、丁香（ちょうこう）、降真香（こうじゃんこう）、ラン油（らんゆ）、龍脳（りゅうのう）、麝香（じゃこう）

道教において、香りは天と地をつなぐ媒介と見なされており、神様を祭る、祖先を供養する、修行の密儀において欠かせない品物です。降真香（コウジャンコウ）は、『天皇至道太清玉冊（てんのうしとうたいせいぎょくさつ）』において「天帝を祀る霊香である」と称されており、道教の斎醮（さいきょう、宗教行事）においてよく用いられます。

 合香珠（ごうこうしゅ）は、最初は道教の内丹修煉（ないたんしゅうれん）の補助道具として登場しました。降真香合香珠もこの基礎の上に、道家の「丹鼎（たんてい）」の術に基づき、道法自然（どうほうしぜん）の原則を守り、五行理論（ごぎょうりろん）などを組み合わせて、降真香などの天然香料を玉の形に作ります。こうすることで、持ち運びが容易になり、香りを長期間保存することができます。